弊社では長く、安心してご使用いただくために、機器の定期点検(校正)を行っております。
放射線源の混入をより確実に防ぐためには、定期的に校正を行う事で機器の検知精度を維持することが重要です。
校正内容
シンチレータ点検 漏洩検査
外部筐体内のプラスチックシンチレータ、及び PMT に異常が無いかを確認します。
よくある事例としては光漏れが挙げられます。
検知システムは放射線を受け発光したシンチレータの光子数をカウントして放射線量率を計測して
います。そのため外光が入り込むと正常なカウントを出せなくなります。
筐体 BOX に異常がない場合、直ちに問題となることはありませんが、事故や経年による劣化で筐体
BOX に歪みや隙間が生じた際はカウント異常となってしまうため、点検の際に確認します。
電圧変動試験
低い電圧から順に、すべての電圧帯で正常に機器が動作するかを確認します。
電圧校正の際などに、不安定な電圧帯は避ける等の判断基準となります。
セシウム 137(10μCi)による通過試験
放射線源を実際に検知機から 1m の距離で通過させ、正しく検知することができているのかを確認します。
セシウム 137(10μCi)による校正
放射線源を通過試験の結果をもとに、必要に応じて上昇値を校正します。
37 万 Bq の基準線源を 1m の距離で照射した場合、理論上 0.0343μSv を測定するため、正しく 0.0343μSv を検知できるよう上昇値を校正します。
制御装置点検調整
PC が正常に機能しているかを確認します。
経年劣化で動作に影響が出ている場合や、そのた不具合が見つかった場合は PC 更新時期をご案内することもあります。
車両センサー点検
車両の通過確認に加え、障害物によってセンサーが塞がれている場合やスピードオーバー時の警報が発報されるかも確認します。
点検報告書作成
点検結果を報告書にまとめて提出します。
試験結果のグラフや写真、また結果報告文にて機器の状態をご報告いたします。
また、弊社では、点検先のない海外メーカー製検知機の定期点検(校正)も承っております。
メーカーが日本から撤退してしまった等で点検先がない場合、お気軽にご相談ください。